人はパンのみにて生くるものに非ず、されど…
こんにちは、似鳥航一です。
生きてる? と知人に揶揄の体裁で心配されたので生存報告。もちろん生きてます。息の続く限り人は生きていける。何処かのラッコもそう言っていますし。
ただ、更新履歴を見て自分でも驚いたのですが、3月から更新してなかったんですね。こんなに間が開いていたとは。確かに即身仏への転身を試みていると思われても仕方ない気もします。
ちょっと4月頃から仕事が忙しく、また私事でも色々あって余裕がなかったんですよね。必然的に小説を書く時間も、ブログを更新する暇もなくなりまして。
とはいえ最近は状況も落ち着き、元気に小説の方も進めています。順調に推移すれば栗丸堂の4巻が秋に出る予定なので、お楽しみに。
緊急事態宣言下無観客東京五輪
何かと議論を呼んでいるオリンピックも、いつのまにか来週に迫ってますね。
23日(金)が開会式で、8月8日(日)に終了ということですが、東京は現在、4回目の緊急事態宣言中…。いつも閉店セールをやっている不思議な店を連想してしまいます。
ただ、日本に五輪中止の決定権がない以上、これはやはり致し方のないところでしょう。五輪を開催する以上、宣言を出さないよりは出した方が感染防止になりますし、無観客というのも(この日に備えてきた選手は本当に気の毒だとは思いますが)落とし所としてはまずまずじゃないかと。
というより他に有効な施策が思いつかないですからね。人命最優先で、なおかつ現実的に実行可能な代案は出すのが難しい。ここはどうしても国民一人一人が耐えるしかないのですね…。
ただ、何かと脇が甘いとマスコミに糾弾されがちな政府ですが、ワクチンの接種率も徐々に上昇してきたことですし、前に進んでいることは確か。皆様の周りでも接種した人が結構出始めているはずです。このオリンピックを無事に乗り切れば――つまり海外からの変異株流入の可能性にうまく対応できれば、日本のコロナ禍の収束はぐっと具体性を帯びるはず。
うまくいけば来年末くらいには皆がマスクを外して外を出歩いている…そんな未来も決して荒唐無稽ではないと思っています。そのために医療現場で頑張ってくれている方々が実際に大勢いるわけで。
疑似科学に惑わされずに粛々とワクチンを打って(アナフィラキシーは医療現場で発生しても基本的にはすぐに対応可能です)、無事にこの正念場を乗り切りたいものですね。
コロナ禍で世界は不可逆の変容を遂げた――ウィズコロナは今後も永久に続くニューノーマルなのだ的に言われた時期もありましたが、意外と早く元に戻りそうだと最近は感じています。
ただ、コロナ禍で多くの企業がリモートワークを導入したように、有効だと判明した技術や形式などは今後も必要に応じて運用されていってほしいもの。
個人の生活においても好ましく感じた部分は今後も取り入れていったらいいんじゃないでしょうか。似鳥は外食をほとんどしなくなりました。食べる量も減ったので痩せました。体力も減少しました(好ましくない変化)。
将来的にはオリンピックもリモートで行えるようになると面白いですよね。いわば特定の国に属さない、遠隔の遍在五輪。
各国の本音としては、五輪は現地のお祭り的な興行で経済活性をはかろう、みたいな部分が大きいでしょうから、リモートは歓迎しかねる面もあると思うのですが、技術の進歩には一過性のイベントにはない利点があるはず。最新のリモートオリンピックで使用された、安定性が高く遅延のないシステム――そんな箔があれば導入するところも多そうですし。
例えばモーションキャプチャの技術を応用し、世界各地の選手の動きのデータをリアルタイムで送信して中央サーバでマージし、レースゲームのゴーストのように全員を表示したら面白そう。これは今でも一応可能でしょう。
選手のデータからはコリジョンも作れますし、衝突などの触覚的フィードバックもゲーム等の方面で既にあります。ただ、もちろんその辺はなくても構わない。むしろフィードバックが一切ない方が純粋に運動に集中できて、普段より良い成績が出せるかもしれない。身近な他人の存在に闘争心を燃やすより、単身リラックスして己の限界突破に挑む方が人間の営為として高度な気がするんですよ。
果たして今から100年後のオリンピックはどんな形式になっているだろうか?
想像すると夢が――。
いや、その頃は僕らが夢にも思わないような世界になっているのでしょうね。まさに夢のまた夢。
閃光の…
最近よく聴いている曲。
閃光のハサウェイ(原作)は子供の頃に読んだことがありまして。
ガンダムの話だと思って気軽に手を出したものの――とても子供用の内容ではなかった。完全に大人向けだったのですね。ラストの衝撃は今でも忘れられない。とはいえ、それしかあり得ない結末ではあるのですが。主人公のしていることも含めて、分断と混迷の今の世界情勢に呼応するものが確実にあるんじゃないかと。この先、時代はさらにハサウェイ的な志向に寄り添うものになっていきそうな気がします。
昔読んだものなので、今、大人として読み返したら違う感想を抱くかもしれませんが。
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